ペットが亡くなったとき、市役所や区役所に聞けば霊園や火葬業者を教えてもらえるのか。電話をかける前に、公式ページに何と書いてあるかを確かめておきたい人は多いと思います。
当サイトで扱っている首都圏36市区の公式ページを読み直し、民間の霊園や業者についてどう書いているかを7通りに分けました。内容はどれも2026年10月12日時点のものです。
利用者に向けて民間の霊園や業者のことを書いていたのは22市区でした。紹介していないと明記しているのは3市区です。残りは引き取り後の行き先に触れているだけか、何も書いていません。数字は当サイトが読んだ36市区の範囲のもので、ほかの市区にあてはまるとは限りません。
| 市区 | 書き方 | 公式ページにあること |
|---|---|---|
| 江東区 | A 民間への相談を案内 | 単独での火葬や埋葬は民間の施設に相談。25キログラム以上は専門の処理業者を紹介 |
| 杉並区 | A 民間への相談を案内 | 火葬・埋葬はペット火葬事業者やペット霊園に問い合わせる |
| 墨田区 | A 民間への相談を案内 | 清掃事務所のほか動物霊園やお寺に依頼。25キログラム以上は許可を受けた処理業者を紹介 |
| 中野区 | A 民間への相談を案内 | 民間のペット霊園も案内。火葬方法や料金は霊園ごとに異なる |
| 松戸市 | A 民間への相談を案内 | 市に霊園事業はなく、民間のペット火葬の利用を案内 |
| 越谷市 | A 民間への相談を案内 | 火葬は市斎場の動物火葬炉か民間のペット霊園 |
| 練馬区 | A 民間への相談を案内 | 飼い主が専門の業者などに頼むのが原則。25キログラム以上は許可を持つ業者を紹介 |
| 草加市 | A 民間への相談を案内 | ペット霊園や移動火葬車両業者などに依頼できると案内(FAQ) |
| 板橋区 | A 民間への相談を案内 | 民間の動物(ペット)埋葬取扱施設に依頼する方法を案内。利用は各自で確認 |
| 府中市 | B 名前を挙げて案内 | 霊園での埋葬・火葬は慈恵院に直接問い合わせ |
| 大田区 | B 名前を挙げて案内 | 霊園の例として平和会ペットメモリアル(延命地蔵尊)を掲載 |
| 世田谷区 | B 名前を挙げて案内 | お参りを希望する場合は犬猫墓地(延命地蔵尊) |
| 相模原市 | C 遺骨の返却は民間へ | 個別の火葬や遺骨の返却は民間のペット霊園などへ |
| 川口市 | C 遺骨の返却は民間へ | 個別火葬や遺骨の返却は民間のペット霊園へ |
| 市原市 | C 遺骨の返却は民間へ | 遺骨の受け取りを希望する場合は民間施設を利用 |
| 八千代市 | C 遺骨の返却は民間へ | 遺骨の返却や大型犬は民間のペット霊園などに問い合わせ |
| 茅ヶ崎市 | C 遺骨の返却は民間へ | 遺骨の返却等は民間の動物霊園等に直接相談 |
| さいたま市 | C 遺骨の返却は民間へ | 個別火葬や遺骨の返却は大宮聖苑か民間のペット霊園に直接依頼 |
| 品川区 | D 大きな動物の相談先 | 25キログラム以上は処理業者を紹介(区の要綱) |
| 荒川区 | D 大きな動物の相談先 | 25キログラム以上は業者を紹介 |
| 所沢市 | D 大きな動物の相談先 | 中型犬くらいまで。大型の動物は動物霊園などに相談 |
| 藤沢市 | D 大きな動物の相談先 | 体重40キログラムなどを超える場合は民間のペット火葬業者等に依頼 |
| 新宿区 | E 紹介していないと明記 | 民間の霊園は自分で探す。区では紹介していない |
| 町田市 | E 紹介していないと明記 | 動物霊園の紹介は行っていない。希望する場合は自分で探す |
| 北区 | E 紹介していないと明記 | 清掃事務所に頼む方法と民営の動物霊園等に頼む方法。民営の霊園は保健所では案内していない |
| 横浜市 | F 行き先として触れる | 合同火葬の遺骨は横浜ペット霊園協会が管理する共同の埋蔵施設へ |
| 立川市 | F 行き先として触れる | 預かったペットは府中市の慈恵院で合同火葬 |
| 足立区 | F 行き先として触れる | 合同で火葬する事業者に引き渡す |
| 横須賀市 | F 行き先として触れる | 事業の見直しの説明で、市内に民間の火葬事業者が10程度あると記載 |
| 船橋市 | G 記載なし | 市の事務所への連絡や持ち込みの案内のみ |
| 市川市 | G 記載なし | 遺骨の返却は市の清掃事業課に直接持ち込んで申し出る |
| 平塚市 | G 記載なし | お骨の返却は受付職員に相談 |
| 上尾市 | G 記載なし | 斎場と環境センターの案内のみ |
| 川越市 | G 記載なし | 市斎場の小動物火葬の案内のみ |
| 八王子市 | G 記載なし | 市の持ち込み・収集の案内のみ |
| 葛飾区 | G 記載なし | 清掃事務所の引き取りの案内のみ |
表のうちAからDの22市区が、民間の施設や業者のことを利用者に向けて書いている市区です。Fは市区が行う火葬の行き先の説明で、利用者に民間を案内する文ではありません。業者や霊園の優劣をつけるものではなく、各市区の公式ページの書き方を並べただけです。
霊園や業者への問い合わせを案内している市区
特定の名前は出さずに、民間の施設へ相談するよう書いているのが9市区あります(いずれも2026年10月12日時点)。
- 江東区の動物の死体の引き取りのページには、単独での火葬や埋葬を望む場合は民間の施設に相談するよう書かれています。
- 杉並区のペットが死んでしまったらのページは、火葬・埋葬についてペット火葬事業者やペット霊園に問い合わせるよう案内しています。あわせて、区でも動物の引き取りを行っているという記載です。
- 墨田区の飼い犬が死んでしまったらのページは、清掃事務所のほかに動物霊園や動物も扱っているお寺などに依頼する方法を挙げています。
- 中野区の犬・猫等の死体のページは、民間のペット霊園の利用も案内しています。火葬の方法や料金は霊園ごとに異なるため、事前に確かめるようにとの記載です。
- 松戸市の動物の死体処理のページには、市には対応できる施設がなく霊園事業を行っていないため、民間のペット火葬を利用するよう書かれています。
- 越谷市の犬の登録に関するページには、火葬は市斎場の動物火葬炉か民間のペット霊園のどちらかを利用するよう書かれています。
- 練馬区の動物の死体処理のページは、飼い主が専門の業者などに頼むのが原則だとしています。どうしても頼めない場合に限り、清掃事務所が有料で預かる流れです。
- 草加市の飼っているペットが死んだらどうすればいいでしょうかのページ(2018年12月28日更新)は、ペット霊園や移動火葬車両業者などに依頼すれば、葬儀や火葬、墓地や納骨堂に納めるサービスを受けられると書いています。市の引き取りは、別の方法として並べた形です。
- 板橋区の飼い犬が死亡したときのページは、清掃事務所へ依頼する方法のほかに、民間の動物(ペット)埋葬取扱施設に依頼する方法を挙げ、利用の際は各自で確認するよう書いています。
探し方まで書いているのは中野区と松戸市です。中野区は電話帳などで「ペット霊園」の項目を探すと載っているとし、松戸市は「ペット霊園」などのキーワードでインターネット検索できると書いています。ほかの7市区のページには、探し方や連絡先は見当たりませんでした。
名前を挙げているのは3市区です。府中市の犬・猫が死んだらのページは、犬猫霊園での埋葬や火葬を望む場合は直接慈恵院に問い合わせるよう案内しています。慈恵院の料金はこのページには書かれていません。大田区のペット・動物死体の引き取りのページには、霊園の例として平和会ペットメモリアル(延命地蔵尊)が載っています。世田谷区のペットが亡くなったらのページは、お参りを希望する場合の行き先として犬猫墓地(延命地蔵尊)を挙げています(いずれも2026年10月12日時点)。
市区が案内しているのは、あくまでページに書かれた範囲です。引き取りの料金や条件は、ペット火葬の市区町村一覧から市区ごとのページで確かめられます。

遺骨を返してほしいときや大きなペットのとき
市の施設では遺骨が戻らない市区で、返してほしい場合の書き方は次のとおりです(いずれも2026年10月12日時点)。
- 相模原市は、個別の火葬や遺骨の返却を望む場合は民間のペット霊園などへ依頼するよう書いています。
- 川口市の持ち込みのページは、個別の火葬や遺骨の返却を望む場合は民間のペット霊園に頼むよう案内しています。
- 市原市の書き方は、遺骨の受け取りを希望するなら民間の施設を使うように、というものです。
- 八千代市は、遺骨の返却を希望する人は民間のペット霊園などを利用するよう案内しています。大型犬の処理もできないとして、同じく民間のペット霊園などへの問い合わせを勧める書き方です。
- 茅ヶ崎市は、遺骨の返却などを希望する場合は直接民間の動物霊園などへ相談するよう書いています。
- さいたま市は、個別火葬や遺骨の返却を希望する場合は大宮聖苑か民間のペット霊園に直接依頼するよう案内しています。大宮聖苑は市の施設です。
同じ「遺骨が戻らない」でも、民間を挙げる市区と、市の窓口に相談させる市区があります。たとえば平塚市の小動物焼却場はお骨の返却を希望する場合は受付職員に相談するよう案内し、市川市は清掃事業課に直接持ち込んで申し出ると書いています。個別火葬・合同火葬・引き取りの違いは自治体の個別火葬・合同火葬・引き取りのちがいの記事にまとめました。
体重の大きなペットについては、25キログラム以上を業者の紹介にしている区が5つあります。荒川区は業者を紹介すると書き、江東区は問い合わせがあれば専門の処理業者を紹介するとしています。品川区・墨田区・練馬区は、区の要綱に一般廃棄物処理業の許可を受けた業者を紹介すると定めています(品川区の要綱・墨田区の要綱・練馬区の要綱)。ここでいう業者は動物の死体を扱う許可を持つ処理業者で、霊園とは書かれていません。紹介先の名前は、どのページにも載っていませんでした。
所沢市は、中型犬の柴犬くらいまでしか処理できず、大型の動物は動物霊園などに相談するよう市のページで案内しています。北区は、25キログラム以上は区では対応できないとして、清掃事務所に相談するよう書いています。民間の相談先は挙げていません。藤沢市は、市の専用炉で火葬できないのは体重40キログラムなどを超える場合で、そのときは民間のペット火葬業者等に頼むよう書いています。各市区の重さの上限は自治体のペット火葬の重さ・大きさの上限の記事に一覧があります。
紹介していないと書く市区と、何も書いていない市区
民間の霊園を紹介しないと明記しているのは3市区でした。新宿区は、区の保健所のページに、民間の霊園は自分で探す必要があり区では紹介していないと書いています。町田市の犬が亡くなった場合のページには、動物霊園の紹介は行っておらず、利用を希望する場合は自分で探すよう書かれています。北区の飼い犬が亡くなってしまったらのページは、清掃事務所に依頼する方法と民営の動物霊園等に依頼する方法があるとしたうえで、民営の動物霊園などは保健所では案内していないと書いています(いずれも2026年10月12日時点)。
横浜市・立川市・足立区・横須賀市の4市区は、市区が行う火葬の行き先として霊園や事業者に触れています。横浜市は一般社団法人横浜ペット霊園協会が管理する共同の埋蔵施設に納めるという説明です。立川市は府中市の慈恵院で合同火葬を行うと書いています。足立区は合同火葬を行う事業者への引き渡しです。横須賀市は小動物火葬事業の見直しを説明するページで、市内に民間の火葬事業者が10程度あり、合同火葬や個別火葬などのプランがあると書いています。横須賀市を除くと預けたあとの説明で、利用者に民間を案内する文ではありません。横須賀市も、民間への依頼を案内する文ではありません。預けたあとの行き先は自治体に引き取ってもらったペットはその後どうなるかの記事に書いています。
残る7市区には、民間の霊園や業者についての記載は見当たりませんでした。船橋市・市川市・平塚市・上尾市・川越市・八王子市・葛飾区です。書かれていないのは、紹介していないという意味ではありません。船橋市のページには馬込霊園管理事務所という名前が出てきますが、これは市の受付窓口の名前です。

電話で聞く前に確かめておきたいこと
公式ページの案内文は、更新された時期がまちまちです。杉並区のペットが死んでしまったらのページは2021年3月12日の更新、墨田区の飼い犬が死んでしまったらのページは2022年6月1日の更新でした。古い日付のページもあるため、今の扱いは電話で確かめておくと安心です。
電話で聞くときは、次の点を伝えると話が早くなります。
- ペットの種類と体重(25キログラムを境にする区が多くあります)
- 遺骨を返してほしいか、合同でよいか
- 住んでいる市区と、使いたい施設のある市区
民間の霊園や火葬施設には、条例や要綱で定めのある市区もあります。どの市区に定めがあるかはペット霊園や火葬施設について条例・要綱を定めている市区の記事にまとめました。
書かれ方が変わっていたときは、お問い合わせから教えていただけるとありがたいです。