ペットの遺体の保冷剤は?引き取りまでの保管に触れた自治体の案内

亡くなったペットを火葬や引き取りの日まで自宅で預かるとき、保冷剤を使ってよいのかは書いてあるところが少なく、迷いやすいところです。自治体の公式ページを読むと、保冷剤を使うよう案内する市もあれば、箱の中には入れないよう求める市もあります。

首都圏の市区を中心に、公式ページの言葉を「保冷」「一緒に入れない」「包み方」で分けて並べました。内容はどれも2026年10月12日時点のものです。愛知県・兵庫県・大阪府・滋賀県・静岡県の市は、書き方の参考として加えたもので「参考」と付けています。

市(ページの更新日) 保冷剤・ドライアイス 包み方・入れないもの
市川市
2025年10月27日
保管の間はドライアイス等の保冷剤を使う。氷は避ける 持ち込みは段ボールなどの箱に入れる
尾張旭市(参考)
2026年4月1日
保冷剤や氷等を使って自宅で保管する ビニール袋やタオルで包み段ボールなどに入れる
川越市
2026年10月7日
火葬の際には取り除く 金属・ガラス・プラスチック類・毛布類・スプレー缶は入れない
町田市
2026年4月1日
入れないものの一つに保冷剤がある 紙製の箱に入れて封をする
相模原市
2024年9月17日
保冷材は入れない 布で包み段ボール箱か不透明のビニール袋に入れる
横浜市
2026年3月9日
記載なし 綿タオル等にくるみ段ボール箱に納める
足立区
2024年1月30日
記載なし 金属・プラスチック・ビニール類は外し紙製の箱に入れる
神戸市(参考)
2026年9月10日
記載なし 布などにくるみ段ボール箱に入れてひもでくくる
大阪市(参考)
日付表示 2023年4月1日(更新日の明記なし)
記載なし 布で包みビニール袋に入れる
大津市(参考)
2025年10月20日
記載なし 布やタオルなどで包むか段ボール箱に入れる
静岡市(参考)
2026年2月2日
記載なし 綿のシーツやタオルなどでくるむか箱に入れる

「記載なし」は、確認したページに書かれていなかったという意味です。使ってはいけないという意味ではありません。

保冷剤やドライアイスに触れている公式ページ

今回確認した範囲で、引き取りまでの保管の間に保冷剤を使うことに触れていたのは、市川市と尾張旭市の2件でした。

市川市の清掃事業課のページには「ご自宅で保管されている時は、保冷対策にドライアイス等の保冷剤の使用をお願いします。」とあります。続けて、ご遺体が濡れてしまうため「市販の氷や自宅で作られました氷はご遠慮ください。」とも書かれています。保冷剤やドライアイスは使う前提で、氷だけを避けるよう求めている書き方です。ページは市川市のペットが亡くなったときの申し込みのページで読めます(ページの更新日は2025年10月27日)。受付の曜日や時間などは市川市のページに載せています。

愛知県の尾張旭市(参考)は、市のご遺骸火葬を使う場合について「保冷剤や氷等を使用するなどして、ご自宅で保管していただき、開庁時にお持ちください。」と案内しています。こちらは氷も挙げています。尾張旭市のご遺骸の火葬のページに書かれていました(ページの更新日は2026年4月1日)。

同じ「冷やす」でも、市川市は氷を避けるよう求め、尾張旭市は氷も挙げています。ページごとに言い方が分かれているので、どちらかをそのまま当てはめず、引き取りを頼む窓口に確かめるのが確実です。

窓辺の布の上に置かれた小さな花の水彩イラスト

箱の中には入れないと書かれているもの

保管の間に使う話とは別に、引き取りに出す箱の中へ保冷剤を入れないよう書いているページがあります。町田市と相模原市です。川越市は、火葬のときに保冷剤やドライアイスを取り除くと書いています。

町田市のページには、動物と同梱するもののうち入れないものとして、金属類・缶詰・保冷剤・化学繊維の毛布・ペット用のベッドが並んでいます。理由は、金属による爆発など火葬の妨げになるためとのことです。箱は紙製のものを使って封をします(ページの更新日は2026年4月1日)。ページは町田市の亡くなった動物の引取りのページです。予約の電話番号や受付時間は町田市のページにまとめています。

相模原市の「動物の死体を処理してほしい」というよくある質問のページには、「首輪、リードなどの金属類は外して、保冷材やお供え物は入れないようお願いします。」との案内です。ページの最終更新日は2024年9月17日です。相模原市のページのほか、相模原市のまとめにも受付の施設を並べています。

川越市斎場の小動物火葬のページには「保冷剤やドライアイスは、火葬の際には取り除いていただきます。」と書かれています。火葬の前に箱の中を確認することもあります。箱に入れてよいかどうかまでは読み取れません。川越市の斎場小動物火葬のページの更新日は2026年10月7日です。予約の仕方は川越市のページにあります。

町田市・相模原市・川越市のページは、保管のあいだに保冷剤を使うこと自体には触れていません。書かれているのは、火葬に出す箱の中のことです。

布やタオルでくるむ、箱や袋に入れる

保冷より多くの自治体が書いているのは、包み方と入れ物です。布やタオルでくるみ、段ボール箱や袋に入れるという案内が多く見られました。

相模原市は「遺体は綿シーツやタオル等の布で包み、段ボール箱、又は不透明のビニール袋に入れてお持ち込みください。」と書いています。横浜市の戸塚斎場は、綿タオル等にくるんで段ボール箱に納めて持参するよう案内し、化学繊維製の毛布は使わないよう求めています(2026年3月9日更新)。出張での回収については、資源循環局の「動物の死体」のページ(最終更新日2025年12月8日)に、包装袋を市で用意するためペットだけを回収員に渡すとあります。横浜市のペット火葬のページと横浜市のページで確かめられます。

首都圏以外の市(参考)では、神戸市が布などにくるんで段ボール箱に入れ、ひもでくくるよう案内しています(神戸市のページ、2026年9月10日更新)。大阪市は「死体は布で包んだうえでビニール袋に入れてください。」と書いています(大阪市のページ。ページの冒頭に「2023年4月1日」とだけ日付が表示されていて、更新日とは明記されていません)。大津市は「死体は、布やタオルなどで包むか、段ボール箱に入れておいてください。」としています(大津市のページ、2025年10月20日更新)。静岡市(動物愛護センター)は、綿のシーツやタオルなどでくるむか、段ボールなどの箱に入れて持っていくよう案内しています(静岡市のページ、2026年2月2日更新)。

袋に入れるのか箱に入れるのかは市によって違います。尾張旭市はビニール袋やタオルで包んだうえで段ボールなどに入れる書き方で、相模原市は不透明のビニール袋でもよいと書いています。一方、町田市は紙製の箱を求め、発泡スチロールなどプラスチック製の箱は使えないとの案内です。箱や持ち物の全体は自治体のペット火葬に持っていくものの記事にまとめました。

引き取りに出す前に外すもの

首輪やリードなど、身につけているものを外すよう書く自治体もあります。足立区の引き取りのページには「首輪など金属、プラスチック、ビニール類は、すべてはずしてください。」とあります。段ボール等の紙製の箱に入れて渡す手順です。合同火葬のため遺骨のお返しはできないとも書かれています。足立区のペットの動物死体の引き取りのページは2024年1月30日の更新です。足立区のページでは受付の方法を載せています。

相模原市も金属類の首輪やリードを外すよう求めています。足立区の別のページ「動物死体の収集」(2023年12月1日更新)には「一度お預かりしたペットはお返しできません」とあり、遺骨も返却されません。手元に残したいものがあるときは、渡す前に窓口で確かめておくと安心です。

布と小さな箱が置かれた机の水彩イラスト

書かれていないことと、申し込む前に確かめること

今回確認した範囲では、何日までその状態で保管できるかという日数の目安は、公式ページには書かれていませんでした。置く場所や置き方を細かく書いたページも見つかっていません。市川市と尾張旭市が書いているのは、保冷剤や氷を使うかどうかまでです。

当サイトに載せている首都圏36市区の記録を調べたところ、保冷剤やドライアイスの言葉が出てくるのは市川市・川越市・町田市・相模原市の4市でした。各市区の公式ページの全文を一つずつ読み直したものではありません。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の県や獣医師会のページも探しましたが、該当する記載は見つかりませんでした。見つからなかったことは「書かれていない」という意味ではなく、ほかのページに載っている可能性は残ります。

申し込みの電話では、次のことをあわせて聞いておくと安心です。

  • 引き取りまで保冷剤やドライアイスを使ってよいか。氷はどうか
  • 箱の中に保冷剤を入れたまま渡してよいか
  • 引き取りや持ち込みが何日後になりそうか
  • 首輪や毛布は外すのか、入れてよいのか

引き取りの当日の連絡時刻は当日の連絡時刻の記事に、窓口がどこになるかは引き取りの窓口の記事にまとめています。予約の要不要は予約なしで持ち込める施設の記事で見られます。ページの内容は変わることがあるため、最後は各市区の窓口で確かめてください。